闇金業者の種類

闇金業者は、常に新たな手口を考案し行動に移していたり、手口が若干異なるものや、アレンジされた手法を行うものがいたりするなど、一口にいっても多種多様であり、細分化すればその種類は膨大な数になります。

このページでは、代表的な闇金業者の種類と一般的な手口を紹介していきます。

ソフト闇金

ソフト闇金とは、法外な金利で利息をとる一般的な闇金業者よりは金利が低く(年40~80%前後)、取り立てもそれほど過酷ではない闇金業者のことを言います。
無登録で、違法な金利を取る点においては闇金業者と変わらないのですが、通常の闇金業者とは異なり、利用者への対応がソフトで丁寧であり、場合によっては相談に乗ってくれたりするなど、一見すると親身な対応をしてくれると利用者に印象づけさせます。
それにより利用者は、法定金利よりは高いものの、闇金からみれば比較的低く、対応もマイルドなため、借りる際の抵抗感が薄くなるのです。
このような特徴から、主婦やフリーターでも気軽に借りることができるソフト闇金問題は深刻化しています。
また、2010年6月18日に施行された改正貸金業法の総量規制により、個人の借入総額が、原則年収の3分の1までに制限(総量規制)されたことが、ソフト闇金が蔓延る原因になったのではないかとも言われています。
この規制強化により、正規業者の廃業が相次ぎ、お金を借りられない人が増え、以前であれば利用することのなかった人達が、ソフト闇金に頼らざるを得ないという悪循環が形成されてしまったのです。

090金融

090金融とは、固定電話の連絡先を持たず、携帯電話やPHSなどの連絡先のみを表示し、営業を行う違法金融業者のことを言います。
日本において、貸金業を営む場合は、必ず固定電話の電話番号を設置して貸金業登録しなければならず、宣伝広告にはその登録電話番号「のみ」を掲載しなければならないことを義務付けられいます。
そして、携帯電話の番号による登録や、宣伝広告への掲載は一切認められていません。

そのため、携帯電話番号の頭番号である「090」、「080」、「070」などから始まる電話番号を掲載している業者は、非合法であるため、全て無登録の闇金業者であると言えます。
このような090金融は、法定利息を超える金利で貸し出している場合が多いようです。
また、連絡先の携帯番号しか持っておらず、その携帯電話も他人名義の「とばし携帯」や、架空契約携帯電話の横流し品であったり、盗品だったりするため、業者の実態や所在などが掴みづらく、違法行為を行っていても捜査・取締まりをすることは極めて難しいのが現状です。

紹介屋

紹介屋とは、「自社で融資することは出来ないが、関係のある業者で借りられるようにしてあげる」などと言葉巧みに誘導し、融資先を紹介する代わりに法外な手数料を取る業者のことを言います。
勧誘の手口は、雑誌、新聞折込、チラシなどで、「無審査」や「金利2.9%」など好条件を謳い広告を行います。
しかし、申し込む際には、氏名、住所、電話番号、勤務先などを申告する必要があると言って、個人情報を入手してきます。

そして、申し込みが終わると、「ウチでは融資が出来ないが、提携する消費者金融に便宜を図ることができる」などと紹介先を案内してくるのです。

多くの場合、紹介手数料と称して融資金額の2~5割もの金額を要求してきますが、実際には紹介屋と関係している金融業者などは存在せず、審査の甘そうな消費者金融を適当に紹介しているだけなのです。

そのため、結果的に紹介屋は、自分の融通が効く消費者金融を紹介しているわけではないため、本来の意味での紹介は行なっていないことになり、ただ手数料だけを搾り取っていくだけなのです。
もし、消費者金融でも借りることが出来ない人が来た場合は、違法な整理屋や買取屋、闇金融などを紹介することになります。
仮に紹介屋と契約に至らなかった場合でも、個人情報を握られて、ダイレクトメールや勧誘電話などが、頻繁にやって来ることになります。

整理屋

整理屋とは、「多重債務者の債務を整理して返済しやすくしてやる。」などと持ちかけ、高額の手数料を取ったり、返済金を騙し取ったりする悪徳業者のことを言います。
一見、救済してくれるような雰囲気を装っていますが、「法的整理の手付金」「債権者への返済金」などと称して多額のお金を取り、ずさんな処理を行います。
返済してもらうという話で預けたお金は、実際には債権者に渡ってはおらず、債務問題は依頼した時の状態のままというのが実情です。
現在では、実在する債務整理で有名な弁護士・司法書士事務所を偽装し、その後もそのままその事務所を装うという大胆不敵な手口も存在しているようです。

買取屋

買取屋とは、利用者にクレジットカードで換金性の高い商品や高額な商品を買わせ、その商品を換金し、手数料を要求する業者のことです。
利用者には、手数料を引かれた現金を手にすることが出来ますが、同時にクレジットカードで商品を購入した代金も残ることになります。

もし、商品を購入して買取屋に送っていない場合は、商品を購入先に返品して融資を断るようにしましょう。


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