<ヤミ金融>商品売買装い法定利息の55倍暴利も

<ヤミ金融>商品売買装い法定利息の55倍暴利も 7人逮捕

2014年06月12日

ニュース記事

商品の売買を装ってヤミ金融を営んだとして、福岡、佐賀両県警は12日、福岡県の「アーバンプラン」(久留米市東町)と「オフィスラック」(福岡市中央区天神)の役員や従業員計7人を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利受領など)の容疑で逮捕した。両県警は両社が12年12月〜今年4月、福岡、佐賀両県を中心に約550人に計約1億1000万円を貸し付けたとみている。

 逮捕されたのは、両社の会長の中川章一(44)=福岡県小郡市祇園▽元アーバン社会長代行、伊藤聖治(46)=同市大崎−−ら7容疑者。

 逮捕容疑は、共謀して今年1〜4月、久留米市の病院職員の女性(58)ら6人に、商品売買を装って現金計約48万円を貸し付け、法定利息(1日0.3%)を約10万円超える約18万円の利息を受け取ったなどとしている。中川容疑者は「自分が仕組みを考えた」と容疑を認めているという。

 福岡県警によると、アーバン社が一度、価値のないネックレスやブレスレットなどの商品を後払いとして販売。商品をその場でオフィス社に郵送させて同社が買い取ったように装い、買い取りの代金と称して現金を振り込む形で貸し付け、アーバン社に分割で返済させていた。商品は開封もされず、中身は数百円程度の価値しかなかった。最大で法定利息の55倍で貸し付けていたこともあったという。

記事元:『毎日新聞』