システム金融とは

システム金融の特徴

システム金融とは、主に中小企業経営者をターゲットにしている比較的新しいタイプの闇金業者です。

銀行などの金融機関から貸し渋りにあい、融資を受けたいが受けることができない中小企業経営者に対し、ファックスやダイレクトメールなどで融資を持ちかけます。

システム金融とは知らず、申込書を送付し融資を申し込むと、申込みをしてきた借り手に対して手形、小切手を切らせ、それと引き換えに、即、借り手の銀行口座へ入金します。

中小企業経営者は手形、小切手の不渡りを恐れて融資額と共に利息を返済しようとするのですが、違法な高利息のため簡単に返済することは出来ません。

そして、その頃合いを見計らって、裏で繋がっている別の悪質業者が同じような手口で融資を持ちかけてきます。

このように、一度システム金融から融資を受けた経営者は、次第に借金が膨らんでいくのです。

システム金融業者は、追い貸し等を繰り返した末に、返済期日における返済が不可能であることが判明した場合は、躊躇なく小切手(手形)を取立てに回します。

取立てに回されると、資金不足で不渡りによる銀行取引停止処分を受けることになります。

システム金融という名称は、以上のような営業形態から、業者側が名付けたものと言われています。

システム金融 予防策

正規の業者は、ファックスやダイレクトメールを送りつけ融資の勧誘をして来ることはあり得ません。

このような内容のファックス、ダイレクトメールなどを受け取ったらシステム金融を含めた違法業者であると疑って下さい。

絶対に連絡を取ることのないよう注意して下さい。

システム金融に遭ってしまったら ~対策方法~

もし、融資を受けてしまった場合は、気づいた時点で早めに弁護士・司法書士などの専門家に相談しましょう。

システム金融業者は違法行為を行っていることを十分認識しているため、専門家が介入して刑事・民事上の法的対処を告げ、小切手(手形)の返還を要求すれば、小切手(手形)を返還する場合といわれています。