偽装質屋とは

近年、高金利で貸し付けを行う偽装質屋が増えています。


質屋という名称がついていますが、その実態は、質屋を装った新しいタイプのヤミ金業者です。


偽装質屋の特徴

質屋を構えたヤミ金業者が、100円ショップの商品などほとんど価値のないような質入れ品を高齢者らから預かり、年金などを担保に法外な高金利で金銭を貸し付けます。

ヤミ金業者が質屋を装うのには理由があります。

貸金業であれば、出資法による金利制限が年20%なのに対し、質屋営業法では、質草の管理にコストがかかるため、年109.5%という高金利での貸し付けが可能になるからです。

質屋営業は、本来、期限までにお金を返せない場合は預けた質入れ品は、店側に取り上げられます。その代わり、それ以上、お金は返さなくてもよいわけです。



しかし、偽装質屋は価値の無い品を預かっているため、「質流れ」というシステムを持つ質屋営業とは根本的に異なるのです。


警察庁は、ほぼ無価値な質入れ品で金銭を貸す行為は質屋営業に当たらず、貸金業法などの摘発対象になると指摘しています。

2013年5月には、各都道府県警に実態把握と取り締まりの強化を指示しています。



偽装質屋の大きな特徴の一つとして、高齢者をターゲットにしている点が挙げられます。


利用者からの返済は、年金が支給される口座から自動引き落としされるように設定し、取り損ねることがないように仕組んでいます。


多くの年金受給者は、年金のほとんどを偽装質屋への返済に当てることになるため、生活費が足りなくなり、再度、偽装質屋などの違法金融業者から借入を行うという悪循環にはまっていくのです。